方向性がないまま走っていないか?
「このままでいいのか…」「転職したほうがいいのか…」と迷うあなたへ。
多くの人が“やりたいこと”を見つけられないのは、怠けているからではなく「方向性のない努力」を続けているからです。本記事では、その原因と抜け出し方を解説します。
「このままでいいのか…」
「転職したほうがいいのか…」
「でも、やりたいことなんて分からない」
キャリア相談を受けていて、一番多いのがこの悩みです。
頑張ってきたけど報われない。
転職しても同じ壁にぶつかる。
「スキルアップ」と言われても何をどうすればいいのか分からない。
それは決して“怠けている”わけではありません。
多くの人が、“方向性のない努力”をしているからです。
言うなれば、「どこに旅行に行こうか」も決めないまま空港にいるようなもの。
どんなに飛行機が最新でも、パイロットが優秀でも、行き先が決まっていなければたどり着けない。
「やりたいこと」探しが、遠回りになる理由
「やりたいことが分からない」――これは多くの人が通るキャリアの通過点です。
実は“やりたいこと”を探すよりも、“やりたくないこと”を明確にするほうが方向性は早く見えてきます。
僕も会社員時代、「やりたいことが分からない」ことに苦しみました。
周りは「これからは好きなことを仕事に!」とか「やりたいことを見つけよう」と言っていたけど、正直ピンとこなかった。
僕はどちらかというと、「やりたくないこと」はすぐに分かったタイプです。
- 嘘をついて売る仕事はしたくない
- デメリットを隠すような説明はしたくない
- 「とりあえず」で人の人生を動かしたくない
でも、それを明確に言語化できるまでには時間がかかりました。
「やりたいこと」ではなく、“なりたくない姿”を避けることから始めた方が、結果的に近道だったんです。
僕が「普通」に働けなかった理由
周囲に合わせることが“正しい”とされる環境で、自分の違和感を押し殺していませんか?
僕自身、「普通に働けない自分」を欠陥だと思っていた時期がありました。
僕は新卒で大手転職エージェントに入りました。
1年目で新規営業の企業開拓数No.1の成績を取りました。
でも、周りと同じように働き続けることができなかった。
「会社員としては結果を出していたのに、なぜ辞めたの?」とよく聞かれます。
理由はシンプルです。
“普通”の働き方に、自分の納得感がなかった。
- 同じ会議を何度も繰り返す
- 数字のために動くことが目的になる
- 「みんなやってるから」と我慢する
そういう“普通”が、自分には合わなかったんです。
みんなが当たり前に我慢できることを、僕は我慢できなかった。
そのとき気づきました。
「普通に働けない自分」は、欠陥ではなく“特性”なんだ。
「普通」とは、誰の基準なのか?
「普通はこうですよね」と言う人ほど、誰かの価値観で生きています。
でも、“普通”の基準は時代によって変わるものです。
時代も、働き方も、人生の長さも、全部変わっているのに、昭和の「普通」を令和に当てはめても、そりゃ苦しくなります。
あなたが今感じている「働きづらさ」は、あなたの甘えではなく、“時代とのズレ”かもしれません。
「納得感」がない努力ほど、消耗するものはない
頑張っているのに満たされない人は、“努力の方向”がズレているだけ。
たとえば30代の女性の相談で、「今の仕事、評価も悪くないんです。でも、モヤモヤする」と言われた方がいました。
ヒアリングしていくと、彼女の悩みの本質は“方向性の欠如”でした。
今の仕事に意味を見出せない。
でも辞める理由もない。
“悪くない”という状態ほど、人を動けなくする。
僕は伝えました。
「頑張ってるのに満たされないのは、“納得していない努力”だからですよ」と。
「頑張りが報われない」のではなく、「頑張りの方向が合っていない」だけなんです。
「こうなりたくない」から始めてみよう
「やりたいことがない」と焦る必要はありません。
むしろ、「こうなりたくない」を明確にすることから始めましょう。
たとえば、
- 仕事のためにプライベートを犠牲にしたくない
- 上司の顔色で働き方を決めたくない
- 「仕方ない」で諦める大人になりたくない
そうやって“なりたくない未来”を減らしていくことで、少しずつ“納得できる働き方”が浮かび上がってきます。
僕自身も、「こういう先輩にはなりたくない」と思った人を反面教師にしてきました。
彼らの生き方を否定するわけではありません。
ただ、自分はそうなりたくないと素直に思った。
その積み重ねが、今の仕事スタイルにつながっています。
「普通から外れる」には、武器がいる
「普通」から外れることは、勇気がいる。
だからこそ、必要なのは“根拠のある自信=武器”です。
その武器は、スキルでも資格でもなく、
「自分がどう働きたいか」を言語化できる力。
どんな会社でも、どんな働き方でも、
「自分はこういう価値観で働きたい」と説明できれば、人は不思議とブレなくなります。
逆に、その軸がないと、環境に流され、また同じ悩みを繰り返します。
「やりたいこと」は後からついてくる
やりたいことは、先にあるのではなく、積み重ねた後に見えてくる。
今の僕は、キャリアアドバイザーとして独立して7年。
ありがたいことに、これまで4000人以上の方の相談に乗ってきました。
でも、僕だって最初から「やりたいこと」があったわけじゃありません。
むしろ、「こうなりたくない」方向を避けて動いていたら、気づけば“やりたいこと”になっていたんです。
だから焦らなくていい。
“やりたいこと”は、探すよりも「積み上げて見つかる」ものです。
「今のまま」を選ぶことも、立派な戦略
キャリアの正解は「動くこと」だけではありません。
ときには「今のままを選ぶ」ことも、立派な戦略です。
問題は、“なぜ今のままを選ぶのか”を自分の言葉で説明できるか。
納得して続けるのと、惰性で続けるのとでは、同じ場所にいても得られるものはまったく違います。
「納得できるキャリア」は、あなたの中にしかない
転職・現職・副業・起業――どれも正解ではなく、どれも間違いではない。
僕の基準はただひとつ。
あなたが自分のキャリアに納得できるかどうか。
僕の相談では、転職を勧めることもあれば、止めることもあります。
それは僕がどこの会社にも属していないからこそできること。
「あなたがなぜそれを選ぶのか」だけが重要なんです。
まとめ:「正解探し」よりも「納得探し」を
この時代、「普通」に働くことが一番難しい。だからこそ、“正解探し”をやめて、“納得探し”を始めてください。
SNSでは“理想の働き方”が次々と流れてくる。
でも、他人の正解を真似しても、あなたの人生は変わりません。
「こういう働き方をしたい」よりも、「こういう生き方をしたくない」から動いてみてください。
焦らず、誰かの真似をせず、
あなたの人生のハンドルを、あなたの手に戻しましょう。
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