元転職エージェントの人間が教える!なぜ転職エージェントへのキャリア相談では”転職すること”が前提になってしまうのか?

1 【最初に】この記事を読んで頂きたい方

この記事は、以下の悩みを持っている方向けに書いています。

  • 転職エージェントを使ったことがない
  • 転職エージェントって何か怪しい
  • 転職エージェントに言われたことに違和感を感じる

2 【この記事を読むと得られること】

  • 転職エージェントの目的
  • 転職エージェントのビジネスモデル
  • 元転職エージェントからみた!転職エージェントの使い方

3【転職エージェントってどんなところ?】

転職が前提になっている時代で、みんなが転職エージェントという言葉を聞いたことがあると思います。
大手で言えば、リクルートエージェント・DODAあたりがCMもやっているため、知っている!聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?

転職エージェントってどんなところか?を簡単に説明すると

自分(求職者・仕事を探している人・転職か悩んでいる人)に転職エージェントが経歴・希望条件をヒヤリングして
企業(社員を募集している・スキルの高い人を求めている・求人を出している)を紹介しているところです。

そのため、毎日企業に対して求人はないか?の営業をかけたり
新しく入った人の紹介をして、なんとか転職支援のチャンスを作り出していく場所になります。

4【転職エージェントは、どうやって売り上げを立てているのか?】

転職エージェントは求人を紹介してくれる場所だということは分かりましたが、
どうやってお金を儲けているのか?売上を上げているのか?

実はここかがかなり重要です!

転職エージェントは、仕事を探している人からはお金を取りませんが
人を紹介し、採用が決まった会社からお金を頂いています。

いわゆる紹介手数料というものです。

どれくらいお金を頂いているのか?というと企業や取引先によって差がありますが
理論年収(紹介した人がもらう予定の年収)の約2.5割〜3.5割を紹介手数料としてもらっています。

例を挙げると例えば理論年収500万円の求人に対して、人を紹介し採用が決まった場合、
入社をした時点で、500万円の約3割である150万円が転職エージェントの売上になっていく訳です。

また、契約によりますが仮に転職エージェントが紹介をし、入社した人が3か月などで退職した場合、
手数料の全額〜約半額の返金することを決めている契約書を事前に結んでいる場合があります。

5【転職エージェントの目的】

ここまでで

  • 転職エージェントが何をしているところなのか?
  • 転職エージェントがどうやってお金を売上ているのか?

はお分かり頂けたかと思います。

では、ここからが本題ですが
なぜ転職エージェントへのキャリア相談では、”転職すること”が前提になってしまうのか?
です。

結論から言えば、
1日でも早く自社(転職エージェント)から転職してもらい、紹介手数料を稼いでノルマを達成しないといけないからです。

先ほど説明した通り、転職エージェントでは「紹介した人が入社することで紹介手数料を稼ぐ」形になっています。
転職をするかどうか?を悩んでいる人の相談を聞いてもエージェントは一円にもなりません。
そのため転職エージェントが考えていることは、

  • この人は転職をいつするのか?
  • 経歴的に転職できそうか?
  • 年収いくらを希望しているのか?

これらを気にしています。

そんな目的を持ったところに、転職をすべきか?これからのキャリアに迷っている…仕事が楽しくない…
そんな悩みを抱えている方々が来ても、転職エージェントとしては悩みや不安を聞いていかに転職に促すのか?がゴールになります。

その結果、転職をすることが前提の時間となってしまう訳です。

6【元転職エージェントからみた!転職エージェントの使い方】

転職エージェントのゴールと目的が分かったところで、
元エージェントから見た!転職エージェントの上手な使い方を説明していきます。

それは、
転職することは決めており、行きたい会社・業界を決めておき、求人紹介のためだけに使うことです。

転職エージェントは転職をして紹介してもらうであり、キャリア相談をする場所ではありません。
そこで、転職エージェントを利用する前にやっておくべきことは以下のことです。

  • 転職をするか?を決めておくこと
  • 転職先の会社、業界、仕事内容を決めておくこと
  • いつまでに転職をするか?決めておくこと
  • 希望する年収や場所、通勤距離などの希望条件を決めておくこと
  • 自分で行く会社を決める!という姿勢を崩さないこと

これらをやっておけば転職エージェントに期待することは「転職先の候補の求人を紹介させること」に絞れます。

結果的に、転職エージェントにとっても分かりやすく支援しやすい人になり
自分の希望の条件の会社を紹介されやすくなります。
お互いにとってwin-winな状態になれます。

逆に転職エージェントの間違った使い方は以下の通りです。

  • 仕事の悩みを聞いてもらう
  • 転職するかどうか?聞いてもらう
  • ざっくりした不安を聞いてもらう

こういったふわふわした状態で利用をしてしまうと、
転職エージェントの目的である「転職してもらって、手数料をもらうこと」の流れに乗っていくことになります。

7【まとめ】お金の出どころを考えて、サービスを利用すること

転職エージェントは企業から紹介手数料をもらっていることも、これ自体は全く間違っていません。
転職エージェントは、求人を紹介してくれる場所であることも、これも全く問題はありません。

  • 転職エージェントは転職をしてもらうことでお金をもらうことを知らないで利用すること
  • 転職すべきか?を決めてもらうこと
  • 仕事の愚痴を聞いてもらうこと

これは、使い方としては間違っています。

結局、多くのサービスはお金がもらえるところに対してより良いものになっていきます。
例えば、飲食店であれば、ご飯を食べてくれるお客さんであり、広告代理店であれば、広告を出してくれる人になっていきます。

  • どうやってお金を取るのか?
  • 本当は誰に対してのサービスになっているのか?
  • 相手にとってカモになっていないか?

を考えた上でのサービスであることを忘れず、サービスを利用していくことを忘れないでください。

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